松前藩主の黒色Diary

タイトル通りです。松前藩主とかいうどこぞの馬の骨が、日々を黒(歴史)に染め上げていく日記です。

落城

『人は城、人は石垣、人は堀』 戦国時代の名将・武田信玄の名言である。 無論、これは比喩である。決して壁の組成が巨人とかそういう話ではない。 この名言は、"城を構成する最も重要な要素は人である"ということを意味している。 良い人が集まることで、城…

過労死マラソン第4コーナー

全てがルーティンに取り込まれ、予測可能性の中で背景と同化する。 そうして毎日、休憩時間と行き帰りの電車やバスの中で、無料マンガを読むか無料ソシャゲをプレイすることだけが、ほんのわずかな楽しみとなる。 スーツを着た白髪のおじさんが、耳にイヤホ…

過労死マラソン第3コーナー

5月の終わりにも書いたことだが、個人の能力であったり、労働生産性と給料は実はあまり比例しない。 つまり、簡単に言えばサボったほうがお得なのである。 仕事は仕事と割り切って、お金を稼ぐための手段でしかなく、何ならお金を稼ぐことも手段でしかないの…

過労死マラソン第2コーナー

魔の数字3という言葉がある。 魔の数字とは宗教によって異なったりするため、この世界の全ての魔の数字を集めたら、だいたい全部が魔の数字となる気がする。 それこそ大富豪のローカルルールを全て適用すると、ほぼ全てのカードが効果を持つ、みたいな現象が…

過労死マラソン第1コーナー

「社会人なんてなるもんじゃねぇって」先日、遂に研究室の同期にこんなラインを送ってしまった。 新人研修は1か月を経過した。この1年の間に、当社の50年の歩みと、当社よりはるか前から存在する社会人という概念について叩き込むのだから、それはもう前時代…

前座2「積雲が消える日」

※小説風日記です。 Day1"雲の上" さて、小説のような物語性のある文章を書き始めようと思ったとき、恐らくほぼ全ての書き手は、その書き出しから苦労することになる。なぜなら、いい書き出し方をして読者の心を掴まなないことには、自分の中で自信がある物語…

前座

「さよならの朝に約束の花をかざろう」というアニメ映画が、つい先日まで、5年ぶりに特別上映されていた。 映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』公式サイト さよ朝と略称されるこの映画は、あまり映画を見ない自分が述べたところで説得力は弱いかもしれ…

史上最も苦いバレンタイン

中世で活躍したフランスの哲学者・デカルトと言えば、やはりこの名言である。 「我思う、故に我在り。」 彼の哲学の出発点を表す言葉であり、それは自意識から生み出されていた。 今ここでこうして思考している自分が存在する、ただそれだけが真実であると規…

ループもの?

「愛の反対は憎しみではなく無関心である。」 ノーベル平和賞を受賞したマザーテレサは、こんな名言を残した。 これを最初に聞いたとき、当時の自分は違和感を覚えた。確かに相手に対して怒りを覚えるとき、そこには相手に対する期待の裏返しが込められてい…

真なる断罪に向けた最初の一歩

人と関わることが苦手でした。 自分一人の課題でさえ解決することが難しいのに、知り合いが増えれば増えるほどに、悩みなんてものは指数関数的に増大していくので、他人とは関わらない方が良いと、常々考えていました。 人間の悩みは全て人間関係だ、とアド…

無能という不治の病

ただ、惰性のように生きていた。起きて、コンビニに行って、食べて、寝て。体が覚えていることを繰り返すだけ。そんな日を送っていた。 心を痛めつけるように後悔し続けた。何もかも忘れたくて、全てを顧みずにゲームをし続けた。何もやることがなくなる時が…

悪魔の証明

高校数学で学ぶ項目の一つに、数学的帰納法というものがある。 数学が大の苦手なのに理系に進んでしまった身としては、数学と名が付くこの項目は、むしろ計算力ばかり問われる他の分野と比べて、幾分取り組みやすいと思っていた。 実のところ、この数学的帰…

自由な労働を義務付けられた社会

さて、ようやく前座の話が終わり、本題へと入っていきます。落語だったら前座だけで客がいなくなるレベル。本題は饅頭怖いにでもしておくか。 突然ですが、QLCという言葉を聞いたことがあるでしょうか。 ちなみに頭FPSの僕は、一瞬LCQと見間違えてしまいまし…

ゴールデンウィーク連想ゲーム

ゴールデンウィークも最終日。明日からまた残酷な現実と向き合わなければならないのかと思うと、いつにも増して自分の肉体が感じる重力、略して体感重力が大きくなる気がします。心は物質ではないため重さは定義されませんし、重い性格の人の体重が重いとい…

仕事をするということ

昨日、両親が実家からはるばる自分の部屋までお菓子を届けに来ました。 その後、ご飯を食べながら、就活について色々話しました。 結論から言うと、圧倒的な準備不足が浮き彫りになりました。 そもそも僕は、自己分析が足りなかったのです。 明日は朝から面…

あれから1年

ちょうど一年前、こんな記事を書いていました。訳あって非公開設定にしたままでしたが、いまさらなので公開します。 matsumaehansyu.hatenablog.com 「あまりこんなことを言ってはいけないのですが、僕は卒業研究に対してさほど頑張ろうという気はありません…

神様じゃなくなった日

新年あけましておめでとうございます。 昨年はあまり精力的な活動ができませんでしたが、今年は頑張りません。 今年は忙しくなりそうです。 ブログも、これまで以上に書く頻度が減ると思います。 ただ書きたいことは2つあって、それを大みそかと今年に分けて…

松前藩主の名刺開発日記37

こんばんは、お久しぶりです。 ようやく気温が下がってきましたね。個人的には寒い方が好きで、頭が冷えるとよく考え事をできるようになる気がします。その一環で秋冬は特に創作欲が強くなります。名刺前編も2月に着手していますし。 そんなわけで久しぶりに…

陽が傾く館

いつも長文を投稿する場所があるのだが、そっちの方には投稿できないくらい、色んな意味で攻めた内容の長文を書いてしまったので、代わりにこちらに載せることにする。青森旅行の集大成みたいなもの。 考えれば考えるほど、自分には、わからなくなり、自分ひ…

お久しぶりです。松前藩主です。毎日元気に研究しまくって死にそうになっています。 悲しいことに、名刺後編を作る気力も時間もありません。 自粛期間は気力はないけど時間はあったので作っていたのですが、それももはや遠い昔の話です。当時は世間に蔓延す…

松前藩主の名刺開発日記36

本当は作る気力すらない名刺後編を、最後の気力を振り絞るように書いています。 1ルート雑に終わらせて、僕が一番書きたかったルートに入っています。 それを含めてあと2ルート、しかもどちらも構想的には長い方……。 終わる気がしないどころかむしろ終わりた…

松前藩主の名刺開発日記35

名刺後編の制作を開始しました。 後編というか、完成版ですね。 何度も作ろうと思っては時間がないやる気がないと言って作ってきませんでしたが、遂に作ることにしました。 ただこのブログをリアル知人の人たちに公開してしまったので、一旦非公開設定にして…

刮目せよ、オレの黒歴史!

俺の時代がやってきました。そう、人類引きこもり時代です。 以前までは引きこもり=社会のゴミみたいなイメージでしたが、今や迂闊に外を出歩く方が悪なのです。つまり、万年引きこもり生活をしている僕は正義の味方なのです。 はい、皆さんこんばんは。気持…

春休み延長コース

タイトルの通り、春休みが実質的に延長されました。 理由は言わずもがなでしょう。特に研究室とかいう場所は、狭い部屋に大勢の人がいるような場所なので、濃厚接触どころの話ではありません。以前、インフルエンザが研究室中に蔓延して、数日間止まったこと…

トレーニング期間が終わった

この2週間、ずっと研究室のトレーニング期間でした。 いくら昔から遊びに行っている研究室とはいえ、遊びに行くのとトレーニングは訳が違って、覚えることが多かったです。おかげで毎日くたくたになって帰り、ストレスからPUBGmobileをプレイしまくった結果…

社畜の予行練習

一ヶ月ぶりです。お久しぶりです。 この前、実家に帰省した時に、話の流れでこのブログを親に見られてしまいました。 僕はもうおしまいだぁ……! それはさておき。今日は卒業研究配属研究室発表日でした。漢字がやたら多いですね。僕の中での漢字のみの最長単…

松前藩主の名刺開発日記34

大学生の春休みは往々にして2月初めから3月の終わりまで、計2か月あるはずなのですが、理科大の大学3年生の春休みは1か月しかありません。なんでも、3月から各研究室でトレーニング期間を設けたいそうで……。これまで積み上げてきた学生実験の意義を問いたく…

ブログタイトルを変えたぞ

期末試験が終わりました。長い闘いでした。 思えば僕たちは、小学校の頃からずっとテストを受け続けてきました。 テストとは日本語で試練の意味です。ずっと試練を受け続けてきた人生でしたが、大学3年後期、本日をもって概ねテストなるものは過去の遺物とな…

一人になっても歩くんだ

2020年が始まりました。この1年は社会にとって激動の一年となりそうですが、僕は以前と変わらずにブログを書いていきます。 これタイトルどうしようかな……名刺開発をしていないのに名刺開発日記と書くのはどうかと思うので変えたいとは思うのですが現状何も…

松前藩主の名刺開発日記33

お久しぶりですどうも松前です良いお年を。もう2日しかないのに、誰がこの一年を良い年にできるのでしょう。年末ジャンボ当たったら良い年になりそう。 久しぶりにブログに戻ってまいりました。あまりにも久しぶりすぎてブログを書いていたころの感覚が戻っ…