松前藩主の黒色Diary

タイトル通りです。松前藩主とかいうどこぞの馬の骨が、日々を黒(歴史)に染め上げていく日記です。

松前藩主の名刺開発後記(村松編)

【ネタバレ注意】

 

本記事では名刺前編の村松ルートについての開発後記を書いていきます。

ゲームクリアはまだでも、村松ルートをクリアした段階で見ていただいて構いません。

 

と言っても以下の記事で、ネタバレなしverでざっくりとした解説をしていたので……あまり書くことはないのかなと思います。

なのでまず以下の記事を見てください。

全体概観と言っていること違いますけど気にしないでください。僕には舌が二枚あるのです。

 

松前藩主の名刺開発日記19 - 松前藩主の名刺開発日記

 

 

ここに書かれていないことか……。

とにかく村松編は典型的なギャルゲーを想起させるような感じにしました。

僕は名刺をギャルゲーだとは思っていませんが、ギャルゲーのテイストは好きなので、少し取り込んでみました。

あとはネタを詰め込めるだけ詰め込みました。

杉山というキャラクターがネタに対して万能なキャラなので、ここで色々やっておかないと、高校卒業と共に杉山とは違う道を行ってしまうので……。

大学でも新しいネタキャラ出すつもりでしたけど、杉山より面白い奴にするつもりはなかったです。

 

 後は裏話というか……。僕の黒歴史とも言うべき醜態を語らせてください。

実は村松さんにはモデルとなる人がいます。

僕が小学3年生の時に、その人を知りました。

学校で見る彼女は、いつも晴れない顔をしていました。

幸いにも校内にわずかながら友人がいたようで、その人たちと一緒に過ごしている時はそれなりに笑顔だったような気もしますが。

どうやらご両親が非常に厳しいようで、そんな両親の影響なのか、何かあるごとに自分を責めているような人でした。

そんな些細なことで自分を責めていては心が持たない。

子供ながらにそう思った僕は、彼女を何とか笑顔にすべく、日々ネタを仕入れ、考えていました。

僕がくだらないことをすると彼女は眩しいほどの笑顔を見せてくれるので、僕は頑張ってくだらない人間になろうと思いました。

今思うと、あれが初恋だったのかな……分かりません。

当時の僕はいじめられていました。

僕の声に真剣に耳を傾けてくれる人は、ほとんど誰もいませんでした。

そんな中、彼女は僕のくだらないネタを真面目に(?)聞いて、笑ってくれました。

陰キャオタクの僕が恋に落ちるには十分な理由かもしれません。

でもどうなんでしょうね……どれが恋愛感情なのかさっぱり分からないので。

もしかしたら、単純に心配して、気になっていただけかもしれません。その前に自分の心配をしろやって話ですけどね。

 

残念ながら5年生になってクラスが変わってしまい、彼女との接点は無くなっていきました。

結局、僕は何もできませんでした。

別に彼女を救ってやろうとか、そういう気概は大してありません。

それでも、目の前に苦しんでいる人がいたのに、手を差し伸べることができなかった。

たった教室1つ違うだけで、まだ何かできたかもしれないのに、何もできなかった。

多分、彼女は”助けて”とは言わない人でした。

だから、こちらから行かないとだめだったのに。

僕には何の力もないから、彼女に何もしてあげられなかったんだ。

自分の無力さを痛いほど認識して、それでもやっぱり何もできなくて……。

最後は「未来で別のすごい誰かが救ってくれるだろう」とかいう何の根拠もない期待だけをするようになり、遂に小学校を卒業しました。

中学は別になり、以降一度も会っていません。

 

今でも後悔しています。

あの時何かしてあげられたんじゃないかって、思います。

でも、あの頃に戻ることはできません。

だから、あの作品は自己満足を詰め込んだゴミ袋なのです。

僕の妄想を極限まで進化させた、エゴの塊なのです。

 

彼女との出会いは、僕の人格形成に大きく影響しました。

彼女を笑顔にさせるためにふざけまくったおかげで、今もふざけた性格をしています。

周囲を何とか笑わせたいという思いは、この話が背景にあるからです。

 

そんなわけで約20年間ふざけた思考回路でもって溜めてきた数々のネタは楽しんでいただけましたか?

特にこのネタ面白かったみたいな話があればぜひ。

もしかしたら後編でおかわり来るかもしれません。