松前藩主の黒色Diary

タイトル通りです。松前藩主とかいうどこぞの馬の骨が、日々を黒(歴史)に染め上げていく日記です。

2023-01-01から1年間の記事一覧

落城

『人は城、人は石垣、人は堀』 戦国時代の名将・武田信玄の名言である。 無論、これは比喩である。決して壁の組成が巨人とかそういう話ではない。 この名言は、"城を構成する最も重要な要素は人である"ということを意味している。 良い人が集まることで、城…

過労死マラソン第4コーナー

全てがルーティンに取り込まれ、予測可能性の中で背景と同化する。 そうして毎日、休憩時間と行き帰りの電車やバスの中で、無料マンガを読むか無料ソシャゲをプレイすることだけが、ほんのわずかな楽しみとなる。 スーツを着た白髪のおじさんが、耳にイヤホ…

過労死マラソン第3コーナー

5月の終わりにも書いたことだが、個人の能力であったり、労働生産性と給料は実はあまり比例しない。 つまり、簡単に言えばサボったほうがお得なのである。 仕事は仕事と割り切って、お金を稼ぐための手段でしかなく、何ならお金を稼ぐことも手段でしかないの…

過労死マラソン第2コーナー

魔の数字3という言葉がある。 魔の数字とは宗教によって異なったりするため、この世界の全ての魔の数字を集めたら、だいたい全部が魔の数字となる気がする。 それこそ大富豪のローカルルールを全て適用すると、ほぼ全てのカードが効果を持つ、みたいな現象が…

過労死マラソン第1コーナー

「社会人なんてなるもんじゃねぇって」先日、遂に研究室の同期にこんなラインを送ってしまった。 新人研修は1か月を経過した。この1年の間に、当社の50年の歩みと、当社よりはるか前から存在する社会人という概念について叩き込むのだから、それはもう前時代…

前座2「積雲が消える日」

※小説風日記です。 Day1"雲の上" さて、小説のような物語性のある文章を書き始めようと思ったとき、恐らくほぼ全ての書き手は、その書き出しから苦労することになる。なぜなら、いい書き出し方をして読者の心を掴まなないことには、自分の中で自信がある物語…

前座

「さよならの朝に約束の花をかざろう」というアニメ映画が、つい先日まで、5年ぶりに特別上映されていた。 映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』公式サイト さよ朝と略称されるこの映画は、あまり映画を見ない自分が述べたところで説得力は弱いかもしれ…

史上最も苦いバレンタイン

中世で活躍したフランスの哲学者・デカルトと言えば、やはりこの名言である。 「我思う、故に我在り。」 彼の哲学の出発点を表す言葉であり、それは自意識から生み出されていた。 今ここでこうして思考している自分が存在する、ただそれだけが真実であると規…

ループもの?

「愛の反対は憎しみではなく無関心である。」 ノーベル平和賞を受賞したマザーテレサは、こんな名言を残した。 これを最初に聞いたとき、当時の自分は違和感を覚えた。確かに相手に対して怒りを覚えるとき、そこには相手に対する期待の裏返しが込められてい…

真なる断罪に向けた最初の一歩

人と関わることが苦手でした。 自分一人の課題でさえ解決することが難しいのに、知り合いが増えれば増えるほどに、悩みなんてものは指数関数的に増大していくので、他人とは関わらない方が良いと、常々考えていました。 人間の悩みは全て人間関係だ、とアド…

無能という不治の病

ただ、惰性のように生きていた。起きて、コンビニに行って、食べて、寝て。体が覚えていることを繰り返すだけ。そんな日を送っていた。 心を痛めつけるように後悔し続けた。何もかも忘れたくて、全てを顧みずにゲームをし続けた。何もやることがなくなる時が…