無能という不治の病
ただ、惰性のように生きていた。起きて、コンビニに行って、食べて、寝て。体が覚えていることを繰り返すだけ。そんな日を送っていた。
心を痛めつけるように後悔し続けた。何もかも忘れたくて、全てを顧みずにゲームをし続けた。何もやることがなくなる時が、苦痛だった。ただ暇を潰すために金を使った。
現実を見つめれば、足元から崩れ落ちていきそうになる。
こんな自分は嫌いだ。けれど全てを捨てて、どこで何をするというあてもない。
何も考えずに生きていた。何も考えたくなかった。何もかも忘れていたかった。全てが間違いだったと、そう思っていた。
自分が生まれてきたこと。進学し、研究室に入ったこと。そして何かを成し遂げようとしていたこと。
その全てが間違いだったと。
全てを吐き出したくて、投げ出したくて、でも自己開示できないという矛盾を抱えていた。
だから、掲示板で気持ち悪い文章を書き連ねた。
案の定承認されなかった。きっと他の人は、この程度ではうつ病になんかならないのだろう。
生まれてくることが罪で、生きることが罰だった。
はやく死んで償いたかった。
無能という不治の病から、一刻も早く逃げ出したかった。
何も生み出せない、無価値な人間でした。
何も出来ない、無能な人間でした。
何も成し遂げられない、無様な人間でした。
何も作れない、無力な人間でした。
だったらもう、いなくなってもいいでしょう。
だからいなくなることにしました。
当然の帰結です。
生まれてきてすみませんでした。
一生をかけても償えないほどの罪を背負って、きっと近いうちに消えます。
だから皆さん、もう少しだけ待っていてください。