松前藩主の黒色Diary

タイトル通りです。松前藩主とかいうどこぞの馬の骨が、日々を黒(歴史)に染め上げていく日記です。

お久しぶりです。松前藩主です。毎日元気に研究しまくって死にそうになっています。

 悲しいことに、名刺後編を作る気力も時間もありません。

自粛期間は気力はないけど時間はあったので作っていたのですが、それももはや遠い昔の話です。当時は世間に蔓延する閉塞感みたいなものに耐えきれず、名刺作りに励んだものですが。

さて、後は何を書いたものか……。

そう言えば先日、名刺をプレイしていた人が身近にいることが判明しました。何となく予想していたのですが、意外と当たるものですね。

直接レビューを聞いてむずがゆい思いをしたのですが、実況者である幕末志士さんが作ったフリーゲーム「キリザキ君は。」に近しいものを感じたという感想が印象に残っています。

僕自身もあれをプレイして影響を受けたし、何なら名刺の構想をぼんやりと練っている時に出たものですから、プレイしながら先を越されたと思ったものです。

なので名刺を作るときにはなるべく展開が似ないよう配慮したつもりです。それでもやはり近しい部分もあったのでしょう。

キリザキ君の元ネタとなった坂本さんがシナリオを書いていますが、坂本さんは太宰治に大きく影響された人です。

僕も人間失格を読んで、それはもうめちゃくちゃ影響されました。

こう考えると、そもそもキリザキ君にしろ名刺にしろ、元を辿れば太宰治に端を発している気がします。特に名刺の方はだいぶ人間失格らしいテイストです。主人公が常に罪の意識を持っていながら、また同じ過ちを繰り返してしまう点など、まさに該当する部分と言えるでしょう。

前編ではかなり人間失格色の強い話になってしまったので、後編で差別化を図ろうと思っていたのですが、その後編は出そうにありません。

しょうがありません。なぜなら僕は、研究と創作を、もっと言えば仕事とプライベートを、両立できない人間なのですから。

どうやら僕は、人の子はおろか才能の神にさえ見放されてしまったようです。

あるいは現世に僕というキャラクターを作る際に、プレイヤー(神?)はステータスのパラメーター配分をずいぶんと適当に済ませてしまったのでしょう。

そう考えると面白いですね、ギリシャ神話よろしく多神教と仮定して、たくさんの神様が、地球というフィールドを舞台としたオープンワールドゲームをプレイしていて、その神様がゲームをプレイする際に人間というキャラクターを作るから、僕らが生まれ生きている。一度作ったキャラクターは変更することはできず、かつパラメーターが無数にあって最適解がないため、神様はいろんなキャラクターを作って、どれが最適解か探している。で、僕は失敗作というわけです。

しかもこれが生物学的観点から見て矛盾しないのが更に面白いです。生物は長い年月をかけて進化していきます。人間も例外ではありません。プレイ時間が長くなるほどに、キャラクターを作るほどに、最適解に近づいていく。これを僕らは進化と形容しているのかもしれません。

さて、このゲームの終着点はどこにあるのでしょうか。オンラインゲームの終焉はサーバーの閉鎖ですが、この場合は地球の滅亡でしょうか。

その前に名刺というゲームを早く完成させなくちゃ。